Nikon

レンズ補正

 見て聞くマニュアル デジチュータ―

 NX Studio 基礎的な画像編集

倍率色収差補正や軸上色収差補正など、レンズの特性により発生する現象を補正できます。

倍率色収差補正
チェックを入れると、倍率色収差による色ずれを低減できます。RAW画像の場合、自動でチェックが入ります。ピクセルシフト合成画像の場合は調整できません。
軸上色収差補正
チェックを入れると、画像内の軸上色収差(色ずれ)を低減します。値が大きいほどより強く色ずれを低減できます。[HDRで調整]がオンの場合は表示されません。
自動ゆがみ補正

チェックを入れると、広角レンズ使用時のたる型ゆがみや、望遠レンズ使用時の糸巻きゆがみなど、レンズの特性により発生する画像のゆがみを画像に記録されたレンズ情報を用いて補正できます。

  • ゆがみを補正するにはプルダウンメニューで[自動]を選びます。
  • 専用防水レンズを装着して撮影した画像の場合、プルダウンメニューに[自動(水中)]が追加されます。水中で撮影するときの糸巻き型のゆがみを補正できます。
ヴィネットコントロール
チェックを入れると、レンズの特性により発生する周辺光量の低下を調整することができます。値が大きいほど画像の端を明るくします。
回折補正
チェックを入れると、レンズの絞りを絞り込んだときに画像の解像感が低下する回折現象を補正します。対応カメラで撮影したRAW画像またはピクセルシフト合成画像にのみ対応しています。
PFフレアコントロール

画面内に強い光源がある場合、画像にフレア(リング状、円形など)が写り込むことがあります。チェックを入れると、画像に写り込んだフレアを軽減できます。対応レンズで撮影した画像にのみ対応しています。[HDRで調整]がオンの場合は表示されません。

  • 光源の種類や形状によっては、充分な効果が得られない場合があります。
  • 意図しない補正が発生した場合は、チェックをオフにしてください。
フィッシュアイ補正

フィッシュアイレンズで撮影した画像を、通常の広角レンズで撮影したように変換できます( 0フィッシュアイ補正について)。AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED、AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8D またはAF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E EDを使用して撮影した画像にのみ対応しています。その他のレンズを使用して撮影された画像には使用できません。

レンズ名
レンズ情報がある画像の場合、撮影に使用したレンズ名が表示されます。
画像データのない部分を含む
チェックを入れると、画像情報のない部分が単色で塗りつぶされます。
塗りつぶし色
画像データのない部分を含む]にチェックを入れた場合に、何色で塗りつぶすかを選べます。

フィッシュアイ補正について

フィッシュアイ補正]にチェックを入れると、フィッシュアイレンズで撮影した画像を広角レンズで撮影したように変換します。

  • 対角線魚眼で撮影した画像の場合、画像の中心を通る縦幅を基準にしてカメラの画角の比率に合わせて切り出されます。

    フィッシュアイ補正:オフ

    フィッシュアイ補正:オン

  • 円周魚眼で撮影した画像の場合、画像の中心を基準としてカメラの画角の比率に合わせて切り出されます。

    フィッシュアイ補正:オフ

    フィッシュアイ補正:オン

画像データのない部分を含む

フィッシュアイ補正は画像の一部を湾曲させて変換を行いますが、湾曲した部分には画像情報がまったく含まれません。初期設定では、画像情報のない部分が表示されないように自動的に切り抜かれます。[画像データのない部分を含む]にチェックを入れると、自動では切り抜かれず、画像情報のない部分は単色で塗りつぶされて表示されます。

画像データのない部分を含む:オフ

画像データのない部分を含む:オン

塗りつぶす色は[塗りつぶし色]で設定します。

塗りつぶし色:赤